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藤山製品の一部を紹介いたします。


スープボウル

 

取手付きのスープカップは、何十年と制作して参りました。そこで藤山の作品で初めての形状となる、スープボウルに挑戦してみようと、2015年にデザインを起こしました。世の中には、すでに多数のスープボウルが存在するのですが、あえて藤山製の特徴を申し上げると、何気ない機能ですが内側にスプーン止めがあることです。これがあることで、シチューなどの具材がすくい易いです(下写真)。そして耳は飾りだけではなく、スプーンレストとして使えます。見た目だけでなく、機能も重視して設計されております。2016年のテーブルウエアフェスティバルでは、入選を果たしました。あれから5年が経過しましたが、今でも多くのお客様から評価して頂いております。





パン型皿

 

焦げた食パンのイメージで作ったパン皿です。いわゆる、タタラ成型で作りますが、焦げ目を表現するのに、粘土を1本ずつ紐状に丸めて埋め込んでいます。さらに、一番手前の粉引は、化粧土(白土)を施した後、それを絶妙な加減に剥がすことで焦げ目を強調させております。


オーバル(L)

 

定番の楕円型皿から、ニューモデルを考案し、2年ほど前に誕生しました。装飾はライン一本でシンプです。カレー好きの当主が、沢山ライスを盛ることができるようにとの思いで、敢えて大きな設計を致しました。2合ほどのライスを盛ることができます。大きくしたことで、パスタ皿としても使えるという、少し欲張りなお皿に仕上がりました。「少し大きすぎる・・」というお客様、一回り小さなMサイズもご用意しております。詳細はお問い合わせ下さい。


浅口スープカップ

 

スタンダードなスープカップから進化し、スタイリッシュに仕上がりました。浅口ながらも、容量は300ccあり、決して小さくありません。今までよりも、少しお洒落な器でスープを飲みたいというお客様にお奨めです。


そば猪口

 

品名はそば猪口ですが、容積が180ccと少し小さめです。そのため、湯呑や酒器(日本酒)としての用途にも適しております。


ミルクの酒器(ぐい呑み)

 

日本酒の利き酒には、磁器製の゛蛇の目”が使われることがよく知られています(下写真)。白い部分でお酒の色合いを見て、青い部分で透明度や発泡性を見ることができるからです。また、一言でぐい吞みと言っても、陶器、磁器、ガラス器、錫器、漆器など様々な素材のものがあります。この中で陶器は味をまろやかにすると考えられています。磁器は口当たりが滑らかであり、ガラスは清涼感があって冷酒に向くなど

それぞれに特徴があります。藤山のミルクは陶器ですが、磁器のような質感があります。そのため、非常に口当たりが良いです。また、特有の真っ白な地肌のために、お酒の色を観察するのにも向いています。勿論、陶器の特徴である味をまろやかにする性能もあるのだと思います。これで日本酒を飲めば、これまで以上に美味しく感じられるかもしれません。

ところで、この全国的に有名な゛蛇の目”ですが、美濃焼なのです。隣の多治見市のメーカーさんが製造しております。


絆どんぶり

 

東日本大震災が起きた2011年は、「絆」がテーマになりました。その年にどんぶり百撰で企画され、2012年のテーブルウェア・フェスティバルで発表されました。Ⅰ、Ⅱ、Ⅲとあり、3つを重ねることが可能で収納に便利です。繋がり、一つになるという意味で「絆」です。

 

・どんぶり百撰:https://donburi100sen.wixsite.com/home/home


6.5寸正角皿

 

気分を変えて、「丸」以外のお皿を使ってみたいというお客様にお奨めです。お惣菜の一点盛りから、パン・ケーキ皿としてもご使用できます。

これより一回り大きい8.0寸(¥4,000)と、小サイズの5.8寸(¥2,000)の正角皿もあります。お問い合わせください。


5.0寸リム小鉢

 

新オーバルから派生し、2019年に誕生した器です。オーバル同様、ライン一本のシンプルなデザインです。使い勝手を重視した設計ですので、冷奴や煮物、そして鍋物など、毎日の食事に活躍します。


織部シリーズ

 

藤山の織部釉は、開窯以来およそ50年間、この鮮やかな緑の発色にこだわって、当代が自ら調合しております。50年を経ても未だに、買い求めて下さるお客様がいらっしゃり、大変有難いお話でございます。これらは以前、問屋さん経由で、全国の小売店で販売されておりました。しかし、織部釉特有の製造ロスの多さから、惜しまれながらも数年前にその生産を断念いたしました。当時の在庫が少しありますので、ここにて販売させていただきます。なお、今現在では、追加生産の予定はございません。