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小倉、ありがとうございました。


 遅くなりましたが、西日本陶磁器フェスタにお越しくださいました皆様、誠にありがとうございました。7月の東京五輪以降、全国的に感染者数が増加し、9月の福岡は緊急事態宣言が発令されておりました。岐阜県にもでした。藤山は県をまたぐ移動をして、とてもイベントなんてやれる状況ではないと判断し、本イベントのわずか2週間前の博多への出展を辞退したばかりでした。しかし、開催本部の意向は変わることはありませんでしたので、お客様や自身への感染の不安を抱えながらも出展を決意し、小倉へ出発しました。

 皆様、体調にお変わりはありませんでしたか?ご無事であったことを願っております。



国が定めるガイドラインを遵守し、しっかりと換気、入場制限、感染対策がされておりました。

 藤山の出展はまだ数えるくらいですが、今年で43回目の催事でした。おそらく屋内イベントとしては、東京ドームのテーブルウェアフェスティバルが国内最大規模ですが、「小倉はそれに次ぐ規模のイベントだよね」と当主と話しております。コロナ禍であったにもかかわらず、今年の出展者は200軒を優に超えておりました。

 小倉の主催者は、大変熱心で親切だと当主が言っております。昨年同様、今年も感染対策がしっかりとされておりました。我々のような遠方からの出展者のために前々日から駐車場をご用意して下さったりと、何かと信頼できるそうです。43年もの長い間、お客様や出展者から愛され続ける理由なのでしょう。

 

 そんな陶磁器イベントの実績のある街ですから、小倉は目利きのお客さんが多いように感じます。そんなお客さま方に選んで買ってもらえるよう、藤山窯一同、今後も良い器を作れるよう努力したいと思っております。


 今回の小倉で、新作の結晶釉を初披露しましたが、いかがでしたか?

 筆者は小倉を元気で明るい街という印象を持っております。小倉の皆さん、ありがとうございました。感染拡大はまだ予断を許さない状況ですので、くれぐれもお体にはご自愛ください。来年も元気にお会いできることを楽しみにしております。


 小雨の降る関門大橋を渡って、九州を後にしました。

2021.9.21


 筆者は撤収に向かう前、自身にとって特別な街である、山口県下関市に寄り道しました。小倉→門司→下関の2駅です。関門海峡を渡って、下関から藤山の器を買いに来て下さるお客様もいらっしゃいます。毎度ありがとうございます。


海峡ゆめタワー。コロナの影響で休館でした

関門大橋。橋の向こうが瀬戸内海です。


 空と海が青くて素晴らしい街だと聞いておりましたが、本当にその通りでした。

 海のない岐阜県では見ることのできない絶景です。対岸が北九州市門司区です。この日は祝日。こんな景色を見ながら海釣りを楽しむ地元の人たちが多くいました。うらやましく思いました。

 お土産に買ったふく(ふぐ)の炊き込みご飯を、先日のどんぶりまつりの当日に作って従業員皆で食べました。絶品でしたよ!

 来年も行きたいです。